レッド / テイラー・スウィフト
Red / Taylor Swift

彼を愛することは　行き止まりの道を新しいマセラッティに乗って走るよう
風より速く　罪のように情熱的　そして突然終わる
彼を愛することは　既に飛んで自由落下している決心を変えようとするよう
秋の色のような　その色が失われる前の鮮やかさ

彼を失うことは　今まで知ることのなかったようなブルーだった
彼を失うことは　ひとりきりのダークグレーだった
彼を忘れることは　今まで会ったことのない人を知ろうとするようだった
でも　彼を愛することは赤だった
彼を愛することは赤だった

彼に触れることは　自分がずっと求めていたものが
自分のすぐ前にあるんだと気がつくことのようだった
彼を記憶することは　自分の昔のお気に入りの歌の言葉を
すべて覚えるのと同じくらい簡単だった
彼と喧嘩することは　クロスワードを解こうとして
正しい答えなんてないんだと気がつくときのようだった
彼に後悔することは　愛がこれほどまでに強いものだと
気が付かなければよかったと願うことのようだった

彼を失うことは　今まで知ることのなかったようなブルーだった
彼を失うことは　ひとりきりのダークグレーだった
彼を忘れることは　今まで会ったことのない人を知ろうとするようだった
でも　彼を愛することは赤だった
赤
燃えるような赤

フラッシュバックと残響の中に　彼が思い出される
自分に言う　「時間よ　行かなければ」
でも彼から次に移ることは不可能
まだ頭の中にそれが見えているから
燃えている
それは赤だった

彼を失うことは　今まで知ることのなかったようなブルーだった
彼を失うことは　ひとりきりのダークグレーだった
彼を忘れることは　今まで会ったことのない人を知ろうとするようだった
でも　彼を愛することは赤だったから
赤
私たちは赤く燃える

だから　彼は私の頭の中をクルクル回る
私の所へ戻ってきて　燃えるような赤

彼を愛することは　行き止まりの道を新しいマセラッティに乗って走るようだった

2012年発表のテイラー・スウィフトの4枚目のアルバム「レッド/Red 」に収録。
このアルバムからの5枚目のシングル。