サイレント・ジェラシー / エックス
Silent Jealousy / X

(注)
はじめから日本語のところは(かっこ)をしてあります。

オレはあなたを探してる
時が持ち去っていった
あなたの薔薇をつかもうとしている
(静寂の凶気に片目を潰されたまま）

あなたはなにも言わずに
ステージから立ち去ってしまった
ただ偽者の涙だけが残された
(偽りの真珠で飾った薔薇の花束を探す)

オレは静寂の赤の中で
狂気で盲目になっている
もうあなたの愛も失ってしまった
(幻覚の愛に飼われた操り人形)

自分の足で立たせて
オレをオレ自身に戻して
あなたがオレを愛しているフリをする
(指先まで真紅に染まったオレを見つめて)

(もう耐えきれない孤独のセレナーデ)
(虚像の海に流して)
(夢から覚めた血塗れの天使を)
(胸に抱いても)
オレは止められない

音のない嫉妬
オレを一人にしないで
(悲しみに乱れて)
(戻れない愛を飾る)
(くり返す孤独の中に)
真実を教えて
(何処に行けば苦しみを愛せる)
まだあなたを愛してる
(愛を止めて)
(くるい咲く記憶を消して)

（セリフ）
オレはただあなたと一緒にいたかっただけだ
ただあなたの優雅な呼吸を感じていたかっただけだ
何をすればいいのか分からなかった
何も言えなかった
意識が戻ったとき
時の波によって全てが洗い流されていた
あなたさえも
でも記憶の傷は決して消えない
あなたを愛するのをやめられない
涙を止めてくれ
オレの愛を止めてくれ
オレの記憶を殺してくれ

あなたはオレの心を血に染めた
悲しみを殺す方法なんてない
(立ち去る前に殺して)
(叫気の愛に抱かれた瞳は)
(何も見えない今も)
あなたがいなくて寂しい
あなた無しでは生きられない

音のない嫉妬
(夢に堕ちて)
(抱き締める記憶を)
昨日にとどまって
(時を止めて)
(繰り返す孤独を消して)

オレを記憶の中へ連れ戻して
夢の中へ連れ戻して

サイレント・ジェラシー
一人にしないで
(悲しみに乱れて)
オレを殺して
愛を殺して

1991年発表の、Xのメジャー2枚目のアルバム「Jealousy/ジェラシー」に収録。
このアルバムのリードシングル。
「NHK紅白歌合戦」に初出場した際に演奏。